『ポケット顧問 : や、此は便利だ』
おはこんばんちは、ハリーです。
4~5年前の私は書痴と言って良い位によく本を読んでおりました。
最近は全く本を読まなくなったので、暇つぶしに見かけた面白そうな本を紹介していこうと思います。
今日紹介するのは下中弥三郎『ポケット顧問 : や、此は便利だ』平凡社
だいぶ昔の本(出版年月日が大正8年)ですが、今でいう用語集みたいなものです。当時流行った流行語や事件などを解説してくれています。
読んでいく中で気になった言葉を少し紹介していきます。
みなさん、「女性中心説」って言葉を知っていましたか?私は知りませんでした。大正時代にもこのような考え方があった様ですね。
お次は「超ド級の〇〇!」みたいな使い方がされる「ド級」。もともとは英国戦艦のドレッドノート級に由来しているんですね~。クイズとかに出題されたときに使えるかもです。
お次は、「独逸十戒」。本が出版されたのが大正8年、つまり1919年ですから第一次世界大戦が終結した年ですね。それ以前のドイツではこのような十戒と称されるような言葉が流行っていたと。いろいろすごいことが書いてありますね~。
では、なぜ第一次世界大戦当時敵国だったドイツの流行り言葉言いましょうか。標語のような用語を解説したいたのか。少し考えてみたのですが、当時の敵国がどのような標語を掲げていたのかを取り上げることで、こんな考えを持ったから戦争になったんだ、負けたんだという風に考えていたのではないのでしょうか。ドイツと同じ轍は踏むまいと。
歴史的背景を考察して読んでいくと当時の情勢と絡んで非常に知的好奇心をくすぐられますねぇ。
と、まぁこのように昔の日本ではどんな言葉が流行っていたのかを触れることができる貴重な一冊です。良かったら、どうぞ。