俺の人生
森田必勝と一緒に早稲田大学にはいって、楯の会に入隊して三島由紀夫に会いたかった。
極左暴力学生集団と闘いたかった。明確な敵がいた。共産主義・社会主義者という。
1910年代は一兵卒として第一次世界大戦に従軍して、1920年代には突撃隊に入隊してヒトラーという偉大な指導者の為に、国家の為に、共産主義者との街頭闘争に明け暮れたかった。そして、いつかは親衛隊に入隊して、親衛隊将校として黒い革のコートと長いスラッとした黒革ブーツの踵を思いっきりぶつけ音を鳴らしてこう叫ぶ。“ハイル!ヒトラー!”
同じ突撃隊の同志と共に戦いたかった。指導者の為に、民族の為に、国家の為に。
自問しろ、自分よりもっと大きなものの一部になりたくはないか
はい! なりたいです!!
「俺達は歴史の狭間で生まれ、生きる目標も場所もない。新たな世界大戦も大恐慌もない。今あるのは魂の戦争。毎日の生活が大恐慌」
そうだ。
まさにそうなんだ。
俺たちは歴史のはざまで生まれ、生きる目標も場所もない。新たな世界大戦も大恐慌もない。今あるのは魂の戦争。毎日の生活が大恐慌。テレビにこうそそのかされる、いつか自分は金持ちかスーパースターかロックスターだって。だが違う。少しずつ現実を知り、とうとう頭がキレた!
そうなんだよ、タイラー。
その通りだ。
俺は。
もっと偉大なことを。
みんなからほめられるような。
偉大な英雄に。
歴史の英雄に。
三島由紀夫と森田必勝のように。
偉大な人間になるはずだったんだ。
戦国時代の農民として苦しみぬいて死ぬはずだったんだ。
特攻隊として敵艦に突撃して英霊として祀られるはずだったんだ。
オズワルドみたいに、偉大なことをしていたはずだった。
俺たちは歴史のはざまで生まれ、生きる目標も場所もない。新たな世界大戦も大恐慌もない。今あるのは魂の戦争。毎日の生活が大恐慌。
今はやりの曲
昔、Tくんはスカイプしていた女と話が合っていた。
俺は実は昨日までこの曲を、知らなかった。
初めてまともに聞いた。
キングヌー?ってやつ。
髭男でぃずむ?
プレテンダー
これも流行ってるらしい。
いや
プレテンダーは
フーファイターズだから。
俺の中では。
俺のケツを舐めろ。